よくあるご質問

Q 表側矯正のメリットは?

A 装置の種類が豊富なので、幅広い症状に適応することができます。また、マウスピース矯正や裏側矯正よりも治療費が安価となる場合が多いかと思います。

Q 表側矯正のデメリットは?

A 外から装置が見えるため、審美的にそれを気にされる方もいるのではないでしょうか。審美ブラケット(歯の色に近い色調のブラケット)やエステティックワイヤー(白いワイヤー)を用いることで目立ちにくくなります。当院でもそれらを取り扱っておりますので、ご興味のある方はお声掛けください。

Q マウスピース矯正(インビザライン)のメリットは?

A 装置は透明な素材でできていますので、目立ちにくいというメリットがあります。外から装置が見えることが気になる方に向いています。また、ご本人で取り外しができますので、食事・歯磨き・装置の洗浄を取り外して行うことができ、とても衛生的です。金属を用いない装置になりますので、金属アレルギーの方でも安心して使用することができます。当院では口腔内スキャナー(iTero)を導入しておりますので、装置作製の際に歯型を取る必要がないのも良い点です。

Q マウスピース矯正(インビザライン)のデメリットは?

A 装置の装着時間をしっかり守らなければなりません。装着時間が短い場合、効果が十分得られず治療が円滑に進まないことがあります。1日20時間を目安に使用する必要があります。また、重度の不正咬合の場合には十分な効果が期待できないことがあります。マウスピース矯正(インビザライン)が適応となるかどうかは、歯科医師が実際に診察して判断しております。

Q 裏側矯正のメリットは?

A 装置が外から見えないことが、裏側矯正の最大のメリットです。そのため、「治療中であることを知られたくない」「職業柄、表側矯正ができない」という方にお勧めです。表側矯正よりも虫歯になりにくいという長所もあります。

Q 裏側矯正のデメリットは?

A 歯列の内側には舌があるため、装置と舌が触れることによる違和感・痛み(口内炎)・発音がしづらいといったデメリットがあります。しかしそれらは、個人差はあるものの、数週間~数か月で徐々に慣れてきます。他のデメリットとしては、歯磨きがしづらいということがあります。歯の裏側なので目視で歯の汚れの確認がしづらく、装置間の距離も狭いため食べかすが溜まりやすいです。また、装置はオーダーメイドであり、治療には高度な技術や時間を要するため、他の治療法に比べ治療費がかかります。

Q 治療期間はどのくらいですか?

A 成人矯正の場合、一般的には2~3年です。これは、症状・治療法・通院頻度などによって変わってきます。また一般的な矯正治療の場合、歯の移動は歯の周りの骨代謝を利用して行っていますので、代謝スピードを越えて過剰に治療期間を短くすることはできません。
子どもの矯正の場合は、症状・治療を始めた年齢・永久歯への生え変わりの早い遅い・全身的な成長の早い遅いなどが治療期間に関わってくるため、どのくらいの期間がかかるのかはそのお子様ごと異なるというのが正確かと思います。

Q 矯正治療は痛いと聞き不安なのですが…。

A 痛みに配慮した治療を行っておりますのでご安心ください。
矯正治療によって生じる痛みは主に2つあります。
1つ目は、歯に力を加えることによる痛みで、矯正治療特有のものになります。装置調整後の2、3日間歯が浮くような違和感や、噛むと痛いといった症状が現れることがあります。個人差はありますが、ずっと続くということは少なく、徐々に弱まっていくことがほとんどです。歯に過度の力を加えないよう配慮した治療を行っております。
2つ目は、装置がお口の粘膜に直接触れることで口内炎ができることによる痛みです。治療の初期に一時的に生じることがありますが、数か月経つと治まってきます。口内炎のお薬や装置をカバーするワックスをご用意しております。

Q 子どもの矯正治療は何歳から始めればよいですか?

A お子様ごとに症状だけでなく骨格、習癖、成長の度合い、健康状態などが異なるため、一概に何歳から始めるのが良いと言えません。また、ご本人とご家族の矯正治療に対する理解や取り組む姿勢によっても異なります。
しかし、早い時期に歯並びに関する知識を持っていただくと、いたずらに無駄な治療をしたり、逆に貴重な治療の時期を逃したりすることがなくなります。ですから、気になったタイミングで一度矯正歯科を受診されることをお勧めします。歯科矯正医は専門的な立場から、治療が必要か、待って良いか、どのような治療が必要か等、適切にアドバイスいたします。

Q 矯正治療ではよく抜歯をすると聞きましたが…。

A すべての方が必ず抜歯を行わなければならないわけではありません。
現状を分析し、診断を通じて「最も良い結果を得るためにはどうしたらよいか?」を考え、抜歯が必要かどうかの判断を行います。その後治療方針をご説明するのですが、ここが最終決定ではありません。どうしても抜歯は行いたくないという方もいらっしゃるかと思います。なるべくご希望を叶えてあげたいという思いもありますので、抜歯が妥当となった場合も、抜歯を行った時・行わなかった時に矯正治療ができること・できないこと、得られる咬み合わせや状態、治療方法などについて患者様としっかりお話をした上で、患者様が納得されて初めて最終決定としています。

Q 子どもの矯正治療を行えば将来抜歯をしなくてもよくなりますか?

A 矯正治療を行わなかった場合と比べると、抜歯を行わなくてもよくなる可能性を高めることはできますが、抜歯を100%行わなくてよくなるとは言えません。
以下の事柄がその理由として挙げられます。

  • 生え変わる前の永久歯の大きさを正確に把握することはできない。
  • 顎の成長を完全に予知することはできない。
  • 小児矯正だけでは改善できない症状がある。

ただし、前提として非抜歯を目指して治療を開始することがほとんどです。

Q スポーツ・楽器(吹奏楽)をしているのですが、矯正治療はできますか?

A 大抵の場合は問題ありません。
ただし、ラグビーや格闘技といった激しいコンタクトを必要とするスポーツの場合は、装置で口の中を切ったり装置の脱落が起こったりしやすいため注意が必要です。そのような場合はスポーツマウスピースの使用をお勧めしています。
楽器の場合は、治療開始直後吹きにくいことがありますが、すぐに慣れます。ただし、治療に全く影響がないとは言えない楽器もあります。リードを噛んで演奏するサックス・クラリネット・オーボエなどがそれにあたります。その場合、楽器を考慮に入れて治療を行う必要がありますので、是非お知らせください。

Q 矯正治療は保険がききますか?

A 厚生労働大臣が定める疾患に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療のみに保険が適用されます。代表的な疾患に「唇顎口蓋裂」「ダウン症候群」「6歯以上の先天性部分無歯症」などの先天性疾患と、顎の骨が大きすぎたり小さすぎたりする「顎変形症」があります。
そのため、一般的な不正咬合に対する矯正歯科治療は公的医療保険の適用外の自費(自由)診療となります。

Q 矯正治療中に治療費・処置料以外で別途かかる費用はありますか?

A 治療計画にて抜歯や歯科矯正用アンカースクリューの埋入を予定している場合はそれらの費用がかかりますが、予定にない場合は通常それ以上かかることはありません。ただし、装置を壊したり紛失したりした場合はご請求させていただく場合があります。

Q 矯正治療は医療費控除の対象になりますか?

A 矯正治療は医療費控除の対象となります。ただし、美容目的としての矯正治療は除外されます。当院では咬み合わせの改善を目的とした矯正治療を行っており、美容のみを目的としての矯正は行っておりません。所轄の税務署で手続きをとって頂ければ規定の条件がありますが医療費控除は受けられます。必要な書類として、領収書がありますので捨てずに保管いただき、確定申告の際に医療費控除申請にご利用ください。